山中湖にあるペンションすももの木のオーナーが、25年前から趣味で始めた自作アンプ製作。その腕前は雑誌にもたびたび取り上げられるほどで、現在では「CATTLEA」ブランドとして多くのファンに愛されています。
カトレアの真空管アンプは製作に5つのこだわりがあります。
1.アンプのシャーシーの製作からすべてを手作りで仕上げています
最近販売されているアンプは金属製のシャーシーばかりで見栄えがいいとはいえないと思います。カトレアのアンプはまず渦電流の関係で鉄は使用しません。アルミ製でまとめています。 また、外見は銘木のカリンやチーク 材の無垢で贅沢に作り上げています。仕上げはチークオイルで仕上げた木目がすばらしいです。
2.回路的にはシンプルイズベストがポリシーです
アンプ製作でまずアースラインがベースで電源回路が載ります。この二本柱が良くないといい音がしません。アースラインは経験と制作者のポリシーで配線されます。電源系はレギュレーションの良い電源と、前段と終段の別々に整流回路と電流に見合う構成で作り上げています。このこだわりは特別注文の電源トランスで可能にしています。
3.使用パーツへのこだわり
出力トランスは音質を決める要素の一つで、一流メーカーのトランスを使用したり、手巻きで自作したりとここにもこだわりがあります。抵抗やコンデンサーも音響用やドイツ製のパーツを使用するなどとこだわっております。
4.使用真空管へのこだわり
真空管は古典球から近代球までおよそ2,000本の在庫を持ち、珍しい球でのアンプの制作も可能です。在庫についてはお問い合わせ下さい。アンプとして購入された方は最後までアフターサービスさせていただきます。また古典球が入手不可能な場合は新たに設計し直したアンプとして作り替えも可能です。
5.カトレアアンプの制作場所がペンションすももの木です
真空管アンプの試聴をペンションに泊まりながらゆっくり、じっくりすることができます。店先で数十分の試聴と違い、設計者と制作者であるペンションのオーナーと深くつっこんだ話をすることが可能です。また、特別な仕様の注文をお伺いすることもできます。 真空管アンプを自作したい方のために、ペンションのオフシーズンにマンツーマンでカトレアキットを製作する真空管アンプ製作教室を開催しています。ペンションに一泊するだけで必ず完成できるアンプ作りも楽しいです。詳しくは
真空管アンプ製作教室をご覧下さい。
試聴用スピーカーシステム
カトレアが多くのファンに愛される理由の一つに、真空管アンプをじっくり試聴できる点があげられます。ペンションの喫茶スペースには真空管アンプで聴くために試聴用スピーカーが常時2台備えてあります。スピーカーボックスはオリジナル設計のもので バスレフ方式(44L)に小さいバックロード(中域音用)をたした物で、広がりが有りとてもおもしろいです。ボックスの表面は、チークの着き板を一枚づつ貼り合わせたとてもキレイな作りになっています。また、スピーカーの取り替えもでき、スピーカーによる音の違いを楽しむことができます。取り替えは、片チャンネル2分程で出来ます。
ペンションへの宿泊または、喫茶のオーダーをいただいた方は試聴のみも可能です。試聴用アンプはもちろんカトレアオリジナル真空管アンプです。現在試聴可能アンプからセレクトしてください。また、音源はCDに限ります。もちろん試聴用にCD盤を持ち込んでいただいてもOKです。大好きな楽曲を、真空管アンプで聴いてみませんか?
ペンションすももの木では、不定期で真空管アンプ試聴会を行っています。情報は当サイトから随時発信していきます。また、試聴をご希望の方はお問い合わせください。
VITAVOX
試聴用スピーカー バイタボックス
イギリスの名門 劇場用のバイタボックス
1932年創業の英国名門「VITAVOX」社BITONE MAJORです。この珍しいスピーカーシステムを是非聴きに来て下さい。アメリカのアルテックより約3dbも能率が良く、反応が良く、音の広がりが最高です。
販売も可能です。価格:80万円
試聴用CDプレイヤー
試聴用のCDプレーヤーは2台用意しています。
・LUXMAN D-700s と ・Marantz DR-6050 です。
私のアンプ作り
制作者/小池儀治
ペンションすももの木オーナー
学生時代は理論専攻で真空管は時代遅れだと思っていましたが、のちに真空管アンプを作るためのパーツ類が良くなり、デザインを含め魅力を感じてきました。また、多くの金属のケースに作られているアンプは、とても冷たく堅そうで面白味がないと感じ、暖かみのある真空管アンプの音質に合わせて、見た目もこのイメージに合わせた銘木を使用した他には無い質感にこだわったアンプ作りを、個人的に始めました。またメーカでは絶対に出せない古典球にこだわり、稀少管のアンプ作りをしています。
もう一方で、アンプ作りは小学生時代におじさんに教わっていたのですが、この世界を次世代の人にも教え伝えなければという思いから、自身が経営するペンションで一泊二日でキットアンプの製作教室を開催しています。この製作教室で真空管アンプの世界の面白さを少しでも多くの人に広めたいと思っています。(必ず完成するアンプは安心してトライできます。但しハンダが出来る方に限ります。)また自作の世界で、初歩的な質問・難問も私の知る範囲でお答えが出来ると思います。ペンションで一晩思いっきり試聴&雑談を楽しみましょう。
真空管アンプを愛好する方には、最高の音質を求める人と、耳に優しくBGM的に楽しむ人といると思います。カトレアは、最高の音質を求める人にはより高級パーツで最高のアンプ作りを、BGM的に楽しむ人には心地よい音を気軽にお届けするアンプ作りをしますので、気軽にご相談下さい。私が設計・制作していますので、フレキシブルに対応させていただきます。
経 歴
- 1970年
- キットによる三球スーパーラジオを自作この世界に入る。学生時代はトランジスターやFETの世界にはまる
- 1980年
- ペンションすももの木のオープン
- 1985年
- ステレオ真空管アンプの自作開始
- 1990年
- 真空管アンプ販売を開始する
- 1991年
- 無線と実験(MJ誌)で紹介される
- 1993年
- グッツプレスに紹介される
- 1994年
- サウンドレコパルで紹介される
- 1995年
- ブランド名「CATTLEA」立ち上げる
- 1996年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO2号へ紹介される/VV-30Bアンプ
ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO4号へ紹介される/300B
- 1997年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO5号へ紹介される/300B
- 1999年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO11号へ紹介される/300B MkⅡ桜
- 2000年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO15号へ紹介される/300B MkⅢ 桜キットバージョン
ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO17号へ紹介される/2A3 Denfare
- 2001年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO19号へ紹介される/845 Millennium(モノアンプ)
ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO21号へ紹介される/The 富士山 845(ステレオ)
ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO22号へ紹介される/山百合 DET-25
- 2002年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO25号へ紹介される/花梨(F2a)薔薇(VT-52)
- 2003年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO34号へ新製品/プルメリア(E2d)
- 2004年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO29号へ新製品/The山中湖(PX-25)
- 2009年
- ステレオサウンド別冊「管球王国」発刊 NO50号へCATTLEのブランド紹介
このほかテレビ番組でNHKのニュース番組でハイビジョンデビュー、フジテレビのスーパータイムや東京12チャンネルで紹介されました。
無線と実験(MJ誌) には年二回ペンションすももの木で開催されている試聴会が紹介されています。
直熱真空管アンプ史に新しい1ページが加わります
カトレアの回路が実用新案登録されました。
この回路の特徴は、1.音質面から広がりと脈動感が上がります。 2.球の寿命が長くなります。 3.フルパワーで残留ノイズ0.9mV以下です。
直熱管を使用したアンプはすべてこの回路を使用してより完成度の高いアンプ作りをします。日本では845ほか大型管の交流点火で音楽鑑賞が出来るアンプ(シングルアンプ)はカトレア製のアンプしか有りません。シングルアンプに拘るカトレアだから完成した画期的な回路です。